この記事は消すかもしれないのでご了承を
漫画の制作法を記した本を何冊か購入して読んでみて気づいたんですけど
キャラクターの作り方ってのが必ず書いてあるんですよ。
そういう漫画の書き方を記した本に手を出したことがある人は
わかると思うけど全部の本に共通して書いてあるキャラを魅力的にする方法
知ってます?
『読者が憧れる部分』と『読者が共感する部分(または弱点)』
この2つをキャラクターに持たせるコト
らしいですねー。
持ち込みでこれを編集さんにアドバイスされた方もいるんじゃないでしょうか
私はバッチリされました。
でもそれはあくまで魅力的なキャラクターを作る方法なのであって
その作ったキャラを漫画で生かす方法ではないんですよ
上のコトを踏まえて、質問を変えましょう
『憧れる部分』と『共通する部分』をどういう順番で、
どういうタイミングで読者に紹介したら、
より効果的に、かつ魅力的にキャラクターを生かすことができるのか
考えたことはありますか?
今回はアンナの独学なんですけど、
初めて母やアシスタントさんたちをうならせましたよ!
「お前やるときゃやるなー!」ってね!やったー!!
ここから先は漫画のお勉強会みたいなものなので
興味のない方や影響を受けたくない方はここまで。
今回は映画に活用されるシナリオ心理学から私個人が
独学で学んでみました
テンションが高かったので
いつもよりちょっと長い記事になっちゃったかもです
それでは、上のおさらいをしましょう。
魅力的なキャラクターとは
『読者が憧れる部分』と『読者が共感する部分(または弱点)』
この2つを兼ね備えたキャラクターである。
そのことを前提に今回は記事を進めていきます。
その『憧れる部分』と『共感する部分(または弱点)』を
どのタイミングでどういう順番で読者に紹介したら魅力的になるのか?
と書きましたが・・・
主人公は『共感する部分(または弱点)』を全面的に売り出した方が『得』です!!
それはなぜか?
主人公は真っ先に読者に≪好感≫を持ってもらわなくてはならない
『重要人物』だからです
私がやっちまった失敗例の話。
『美形(憧れ)だけど、女性恐怖症のため恋愛経験がない(弱点)』の
2つの二面性を持った主人公を作りました。
まず主人公が美形であることを紹介するために、
女の子に告白されて振るシーンから始めることにして
「主人公はモテるんだな」って読者に教える導入の方法をとりました
約2ページです。
でも実はここではまだ、読者は主人公に≪好感≫を持ってません
読者が主人公に対して≪好感≫を抱く瞬間とは『共感』したときなんです
『共感(弱点)』=①ドジ ②気が弱い ③見栄っ張り ④惚れっぽい(一目惚れ)
⑤テストの点数が悪い ⑥ライバル心を抱いてる
・・・などなど
これは『共感(弱点)』のごく一部です。きりがないのでこれくらいで・・・
『こんな奴いるよなー』とか『わかるわかる!』て感じで主人公の中に
「人間味」を見た瞬間、読者は主人公に≪好感≫を持ってくれるんです
連載や長編なら上の例みたいに女子に告白されるという『憧れ』を先に紹介する
導入から始めるのは効果的かもしれません。
でも16~32ページでこれはもたつきすぎていて、起承転結の「起」の部分で
もたついてるなーって判断されてしまったらまず編集の目にもとまらないかも?
だから主人公に対し≪好感≫を抱いてもらうために『共感する部分(弱点)』を
真っ先に紹介してしまうんです
上の例を短編向きに訂正してみましょう。
相手役の友人と登校中、主人公の目の前で女の子が財布をおとした
(2ページ半以降に登場した相手役が訂正案ではここでもう登場。
読者は主人公に対して今のところなんとも思ってません)
主人公はビクビク怯えながら女の子に財布を渡した。
(どういうコトだろう?とカンぐりだします)
女の子は美形の主人公を見て顔を真っ赤にして目をキラキラさせて
連絡先を聞いてきた。
(主人公はイケメンでモテるんだと女の子のリアクションでわかります)
主人公に女の子の手が触れた瞬間、主人公は跳ね上がって青ざめます。
それを見かねた相手役の友人が主人公を背に庇う。
相手役の友人がさりげなく女の子に主人公が女性恐怖症であることを説明。
その場を上手くフォロー
(①相手役の社交的で包容力がある性格が、セリフと主人公を背に庇う一コマで
上手くスムーズに伝えられている。
②しかも女性恐怖症であることを女の子に説明することで読者にネタばらし)
それで次のコマ、または次のページではもう次のエピソードに突入。
『女性恐怖症』という「弱点」を全面的に押し出してなおかつ、
『美形』という「憧れ」の部分も同時進行で紹介しておく。
これで2ページ半~3ページです。
私の母が、私の漫画の導入部分をこんな感じに訂正しました。
こればかりは素人のアンナじゃ説明できないし良い例も浮かばないので
このブログの記事のためだけに実際に母に今回のこの記事の勉強内容を
実用して24ページ分手直ししてもらいました。
文字だけじゃわからないかもしれないけど、
ものすごくスムーズにページが読み進んで、
テンポが良いんです。ダレるシーンがないって言ったらわかるかな?
次は主人公の次に重要な人物である『相手役』なんですが
相手役は『憧れ』を真っ先に紹介してしまったほうが『買い』です!!
つまり主人公とは真逆の紹介方法をとるのがベストみたいです。
『憧れ』とは読者はもちろん作者が『いいなー、羨ましい』ッて感じで
自分には持っていない『強い部分』に魅力を感じるモノを指します。
『憧れ』=①美形 ②お金持ち ③有名人 ④常に集団の中心にいる人徳者
⑤ちょい悪 ⑥仕事ができる ⑦色気がある
・・・・・などなど
まあ、ここら辺がポピュラーな『憧れ』の氷山の一角ですね。
なんで相手役は『憧れ』を先に紹介してしまうのか?
それは主人公と相手役じゃ漫画の『キャラクターとしての役割』が違うからです。
主人公は読者に共感してもらい、一緒に漫画のストーリーを進める役割です。
そして相手役は読者に「こんなステキな人がいるなんて!」と夢を与える役割なんです
もう1回母に訂正してもらった例を読み返してもらうとわかるように、
相手役は怯える主人公を背に庇って窮地を救っています。
『憧れ』の部分が真っ先に全面的に紹介されているんです。
ページをめくっていきなり心をくすぐられる巧みな話術です。
つくづく思う。
漫画家は策士だ。
今回は映画のシナリオ心理学と映画の基本技術の本に
書いてあったことを漫画に応用してみました。
実際に漫画で使えるのかという疑問も母の協力で
実用可能だし参考になるはずだとお墨付きをもらったので
ブログに載せてみたんですけど・・・・
冷静になってみたらすごく怖い・・・・
今までは母や編集さんのアドバイスをそのままブログに載せてたけど
この記事はアンナが独学で本を読みあさって勉強して
思考を凝らした内容なんですよ。
・・・・さ、参考になりました??
今さら緊張してきた・・・
とにかく記事に書いちゃったし手伝ってもらっちゃったしで
とりあえず載せますが
多分消します!!
万が一にも参考になったって方がいらっしゃれば
その方のために残しますが
多分この記事消えます!!
ご了承を
過去拍手本当にありがとうございました!!
励まされるんです、本当にうれしいです!!
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